出生後の適切な処置によって児の全身状態は改善した。B 型肝炎の母子感染を予防する…
次の文を読み47〜49 の問いに答えよ。30 歳の初産婦。妊娠41 週3日に陣痛が発来したため入院した。妊婦健康診査で、HBs 抗原陽性、HBe 抗原陰性。その他の異常は指摘されていなかった。入院時、子宮口8cm 開大。直ちに分娩監視装置を装着したところ軽度の変動一過性徐脈が認められた。入院から1時間後に児を娩出した。娩出時に血性羊水が認められた。出生直後、児の啼泣は弱く、筋緊張が低下していたため、インファントラジアントウォーマー下で児の足底を刺激した。出生から30 秒後には、あえぎ呼吸で心拍数は6秒間に8 回であった。体重は3,000 g 前後、外表奇形は認められない。
出生後の適切な処置によって児の全身状態は改善した。B 型肝炎の母子感染を予防するために行う出生直後の対応として正しいのはどれか。
- ⑴ 児への抗HBs ヒト免疫グロブリンの皮下注射免疫グロブリンは、皮下ではなく筋肉内に注射します。
- ⑵ 児へのB 型肝炎ワクチンの皮下注射出生直後の接種が、母子感染予防の中心になります。
- ⑶ 臍帯血のHBs 抗原の測定臍帯血での測定は、予防の方法ではありません。
- ⑷ 児のHBs 抗原の測定児の抗原の測定は、後の経過で確かめる検査です。
解説
正解は⑵です。B型肝炎の母子感染予防では、出生直後に抗HBsヒト免疫グロブリンの筋肉内注射とB型肝炎ワクチンの皮下注射を行い、その後も生後1か月と6か月にワクチンを追加します。免疫グロブリンは皮下ではなく筋肉内に注射し、児のHBs抗原の測定は生後の経過を追って行うものになります。その後の接種の予定も、保護者に具体的に伝えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成