経腟分娩後に発生した腟壁血腫が増大し、膀胱側腔まで拡大した。動脈塞栓術によって止…
経腟分娩後に発生した腟壁血腫が増大し、膀胱側腔まで拡大した。動脈塞栓術によって止血を行う場合、塞栓の対象となるのはどれか。
- ⑴ 腎動脈腎動脈は、腎臓を支配する血管です。
- ⑵ 卵巣動脈卵巣動脈は、腟壁の出血とは領域が異なります。
- ⑶ 下腹壁動脈下腹壁動脈は、腹壁を支配する血管です。
- ⑷ 総腸骨動脈塞栓すると、下肢への血流まで止まってしまいます。
- ⑸ 内腸骨動脈腟や外陰を支配しており、塞栓の対象になります。
解説
正解は⑸です。腟や外陰、子宮への血液は内腸骨動脈の枝から送られるため、この領域の出血に対する塞栓術では内腸骨動脈とその枝が対象になります。腎動脈や卵巣動脈、下腹壁動脈は支配する領域が異なり、総腸骨動脈を塞栓すると下肢への血流まで止まってしまうため対象にはなりません。緊急の出血に対して、子宮を温存できる方法として用いられます。塞栓術を行える施設への搬送も、選択肢として考えておきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成