A さん(33 歳、初産婦)は、陣痛発来後20 時間で体重3,250 g の男児…
A さん(33 歳、初産婦)は、陣痛発来後20 時間で体重3,250 g の男児を頭位で経腟分娩した。出生直後の児頭には、頭頂部方向に伸びる形で変形があり、左側前方に産瘤が認められた。産道通過の状態として推測されるのはどれか。
- ⑴ 第1胎向であった。産瘤の位置からは、第2胎向と考えられます。
- ⑵ 大泉門側が先進していた。産瘤は先進部にでき、前頭部が先進していたと分かります。
- ⑶ 小泉門は母体の前方であった。小泉門が前方であれば、産瘤は後頭部にできます。
- ⑷ 小斜径周囲面が児頭最大通過面となって産道を下降した。小斜径周囲面となるのは、十分に屈位をとった後頭位です。
解説
正解は⑵です。産瘤は先進部にできるため、頭頂部方向に伸びる変形と前方左側の産瘤は、大泉門側すなわち前頭部が先進していたことを示します。これは反屈位の前頭位にあたります。小泉門が母体の前方であれば後頭位となり、児頭最大通過面も小斜径ではなく大斜径に近いものになります。産瘤の位置から回旋をたどる練習をしておくと、分娩の理解が深まります。反屈位では分娩が遷延しやすい点もあわせて押さえましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成