18 歳の男性。既往歴に特記すべきことはない。雇入れ時の健康診断に異常はない。8…
18 歳の男性。既往歴に特記すべきことはない。雇入れ時の健康診断に異常はない。8 月に下水処理場のマンホール内で汚泥を外に搬出する作業に初めて従事していた。呼吸用保護具を現場に持ってくるのを忘れたため、保護具をつけずに作業を開始した。作業途中に、地上で待機していた上司からの呼びかけへの反応がなくなった。近くを職場巡視中の産業医が現場に呼ばれた。産業医がまず行うべきことはどれか。
- ⑴ 外気温を測定する。外気温の測定は救助の優先事項ではありません。
- ⑵ 救急隊に救助要請する。二次災害を防ぐため、まず救急隊に救助を要請します。
- ⑶ 大きな声で励まし続ける。呼びかけに反応がない状態であり、励ますだけでは救助になりません。
- ⑷ 上司に当該労働者の普段の勤務状況を確認する。普段の勤務状況の確認は緊急時に優先すべき事項ではありません。
- ⑸ 呼吸用保護具をつけずに速やかにマンホール内に救助に入る。保護具なしで入ると救助者も硫化水素中毒や酸欠で倒れる危険があります。
解説
正解は⑵です。下水処理場のマンホール内などの閉鎖空間では、汚泥から発生する硫化水素や酸素欠乏の危険があり、呼吸用保護具をつけずに作業した労働者が意識を失ったと考えられます。この状況で救助者が保護具なしでマンホールに入ると、二次災害で救助者も倒れる危険が極めて高いため、絶対に避けます。産業医はまず救急隊に救助要請し、空気呼吸器などの適切な保護具を装着した者が救助にあたるようにします。同時に送風換気を行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成