ソクマル医師

62 歳の男性。糖尿病の診療を勧められて来院した。20 年前に2 型糖尿病と診断…

62 歳の男性。糖尿病の診療を勧められて来院した。20 年前に2 型糖尿病と診断されたが、受診は不定期であった。目のかすみを自覚して自宅近くの眼科を受診したところ、増殖糖尿病網膜症と診断された。内科を受診するように勧められて来院した。既往歴に特記すべきことはない。身長168 cm、体重85 kg。BMI 30.1。脈拍80/分、整。血圧162/92mmHg。胸腹部に異常はない。両下腿に軽度の圧痕性浮腫を認める。尿所見:蛋白2 +、糖3 +、潜血(-)、随時尿の尿蛋白/Cr 比は1.4 g/gCr(基準0.15 末満)、沈渣に赤血球1 ~2 /HPF、白血球1 ~2 /HPF、円柱はない。血液生化学所見:総蛋白6.3 g/dL、アルブミン4.2 g/dL、尿素窒素18 mg/dL、クレアチニン1.4 mg/dL、eGFR 41.1 mL/分/1.73 m²、随時血糖268mg/dL、HbA1c 8.5 %(基準4.9~6.0)、Na 144 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl100 mEq/L。腎障害の原因が糖尿病腎症であると推測するために最も有用なのはどれか。

解説

正解は⑸です。糖尿病腎症は糖尿病の細小血管症の一つで、同じ細小血管症である糖尿病網膜症の合併を伴うことが多いため、網膜症の存在は腎障害が糖尿病腎症によるものと推測する最も有力な根拠となります。糖尿病の罹病期間が長く、血尿や円柱がないことも糖尿病腎症を支持します。一方、蛋白尿、浮腫、血清クレアチニン高値、肥満は他の腎疾患でもみられ、糖尿病腎症に特異的な所見とはいえません。網膜症がない場合は他の腎疾患の可能性を考えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

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