85 歳の女性。右大腿骨頸部骨折のため入院し、人工骨頭置換術を受けた。術後3 日…
85 歳の女性。右大腿骨頸部骨折のため入院し、人工骨頭置換術を受けた。術後3 日目にリハビリテーションが開始された。術後2 週間の時点で座位への体位変換にも軽介助が必要で、歩行器で3 m 歩行が可能な状態である。認知機能には問題なく意思疎通が可能である。むせることはなく食事を摂取できている。担当医は現時点で、退院先を検討するにあたり、リハビリテーションによるADL の改善の見込み及び必要なリハビリテーションの期間について、情報収集が必要と判断した。担当医が初めに情報を求めるべき職種はどれか。
- ⑴ 管理栄養士管理栄養士は栄養管理を担い、ADL改善の見込みの評価は主な役割ではありません。
- ⑵ 言語聴覚士言語聴覚士は嚥下と言語を担い、本例は嚥下に問題がありません。
- ⑶ 作業療法士作業療法士は応用的動作を担い、まず基本的動作の評価が必要です。
- ⑷ 理学療法士起居動作や歩行など基本的動作の改善見込みは理学療法士が評価します。
- ⑸ 医療ソーシャルワーカー医療ソーシャルワーカーは退院先の調整を担いますが、ADL改善の評価者ではありません。
解説
正解は⑷です。大腿骨頸部骨折の術後で、座位への体位変換や歩行に介助を要しており、退院先の検討にあたって、起居動作や歩行などの基本的動作能力の改善見込みと、必要なリハビリテーション期間の情報が必要です。基本的動作能力の評価と訓練を担うのは理学療法士であり、担当医はまず理学療法士から情報を得るのが適切です。作業療法士は応用的動作、言語聴覚士は嚥下や言語、医療ソーシャルワーカーは社会資源の調整を担います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成