ソクマル医師

24 歳の男性。3 日前からの発熱と咳とを主訴に来院した。咳は乾性で頑固である。…

24 歳の男性。3 日前からの発熱と咳とを主訴に来院した。咳は乾性で頑固である。同様の症状を訴えている会社の同僚がいる。意識は清明。体温38.7 ℃。脈拍96/分、整。呼吸数20/分。呼吸音に異常を認めない。皮膚と口腔粘膜とに脱水所見は認めない。血液所見:白血球6,800(桿状核好中球9 %、分葉核好中球55 %、好酸球2 %、単球6 %、リンパ球28 %)。CRP 7.8 mg/dL。インフルエンザウイルス及び新型コロナウイルス〈SARS-CoV-2〉の抗原検査は陰性であった。誘発喀痰のGram 染色や尿中抗原検査では原因菌は推定できなかった。胸部エックス線写真(別冊No. 31)を別に示す。適切な抗菌薬はどれか。2 つ選べ。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑶と⑸です。若年者の頑固な乾性咳嗽と発熱で、周囲に同様の症状の人がおり、聴診所見に乏しく、白血球数は正常で、喀痰のGram染色でも原因菌が推定できないことから、非定型肺炎、特にマイコプラズマ肺炎が考えられます。マイコプラズマは細胞壁を持たないため、ペニシリン系やカルバペネム系のβ-ラクタム系抗菌薬は無効です。マクロライド系が第一選択で、耐性が疑われる場合はテトラサイクリン系やキノロン系を用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

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