ソクマル医師

34 歳の女性。挙児を希望して来院した。32 歳で結婚し、2 年間避妊せず性交渉…

34 歳の女性。挙児を希望して来院した。32 歳で結婚し、2 年間避妊せず性交渉を行っているが妊娠に至らない。初経12 歳。月経周期は28 日型で整であったが、2 年前から35~50 日型、不整となった。また1 年前から月経痛が出現している。基礎体温は1 相性。身長160 cm、体重62 kg。体温36.2 ℃。脈拍60/分、整。腫大した甲状腺を触知するが、圧痛はない。血液生化学所見(月経3 日目):LH 4.7mIU/mL(基準1.8~7.6)、FSH 6.8 mIU/mL(基準5.2~14.4)、プロラクチン〈PRL〉15 ng/mL(基準15 以下)、TSH 9.2 μU/mL(基準0.2~4.0)、FT40.5ng/dL(基準0.8~2.2)。抗甲状腺ペルオキシダーゼ〈TPO〉抗体陽性。経腟超音波検査で子宮腫大を認め、卵巣にびまん性高輝度エコー像を呈する径7 cm の腫瘤を認める。子宮卵管造影検査で右卵管膨大部の拡張と造影剤の貯留を認める。内分泌異常に対する治療で改善が期待できるのはどれか。

解説

正解は⑸です。甲状腺腫大、TSH高値、FT4低値、抗TPO抗体陽性から橋本病による甲状腺機能低下症があり、月経周期の不整と1相性の基礎体温(無排卵)を来していると考えられます。甲状腺機能低下症ではTRH増加によるプロラクチン上昇などを介して排卵障害を生じ、甲状腺ホルモンの補充で改善が期待できます。一方、月経痛、子宮腫大、卵巣のチョコレート嚢胞(子宮内膜症性嚢胞)、卵管留水症は器質的病変であり、内分泌治療で改善するものではないと考えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

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