女性の骨盤内解剖で正しいのはどれか。
女性の骨盤内解剖で正しいのはどれか。
- ⑴ 尿管は腹腔内を走行する。尿管は後腹膜を走行し、腹腔内には存在しません。
- ⑵ 卵巣動脈は腎動脈から分枝する。卵巣動脈は腎動脈の下方で腹部大動脈から直接分枝します。
- ⑶ 子宮円索は基靱帯の一部を構成する。子宮円索は鼠径管を通る独立した靱帯で、基靱帯の一部ではありません。
- ⑷ 子宮動脈は内腸骨動脈から分枝する。子宮動脈は内腸骨動脈から分枝し、尿管の上を交差して子宮に至ります。
- ⑸ Douglas 窩とは子宮と膀胱の間を指す。Douglas窩は子宮と直腸の間で、子宮と膀胱の間は膀胱子宮窩です。
解説
正解は⑷です。子宮動脈は内腸骨動脈の前枝から分枝し、子宮頸部の外側で尿管の前上方を交差して子宮に至ります(「橋の下を水が流れる」と表現されます)。この位置関係は子宮全摘術で尿管損傷を避けるために重要です。尿管は後腹膜を走行し、卵巣動脈は腹部大動脈から直接分枝します。子宮円索は子宮角から鼠径管を通って大陰唇に至る靱帯で、基靱帯とは別の構造です。Douglas窩は子宮と直腸の間の腹膜腔です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成