ソクマル医師

63 歳の男性。労作時の息切れを主訴に家族とともに来院した。6 か月前から舌の痛…

63 歳の男性。労作時の息切れを主訴に家族とともに来院した。6 か月前から舌の痛みがあったが医療機関を受診しなかった。3 か月前から階段の昇降時に息切れを自覚するようになり、3 日前から動悸と倦怠感が出現したため受診した。喫煙歴はない。50 歳で胃癌のため胃全摘術を受けている。意識は清明。体温36.3 ℃。脈拍104/分、整。血圧122/72mmHg。呼吸数18/分。SpO2 98 %(room air)。眼瞼結膜は貧血様であるが、眼球結膜に黄染を認めない。舌は淡紅色で表面は滑らかである。心音は胸骨右縁第2 肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦で、正中に手術痕があり、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。この患者で予測される検査所見はどれか。2 つ選べ。

解説

正解は⑴と⑵です。胃全摘術から13年後に、舌痛と平滑な舌(Hunter舌炎)、貧血症状が出現しています。胃全摘により内因子が欠乏してビタミンB12が吸収されず、体内の貯蔵が数年かけて枯渇した結果、ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血を来したと考えられます。骨髄内での無効造血により赤芽球が壊れ、LDの著明な上昇、間接ビリルビン上昇、ハプトグロビン低下を示します。MCVは高値の大球性貧血となります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

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