36 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠11 週1 日、妊婦健康診査のために来院し…
36 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠11 週1 日、妊婦健康診査のために来院した。特記すべき既往歴や薬剤に対するアレルギーはない。妊娠10 週の血液検査で、RPR 16 倍(基準1 倍未満)、TPHA 640 倍(基準80 倍未満)であった。適切な対応はどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 保健所へ届け出る。梅毒は5類全数把握疾患で、診断後7日以内に保健所へ届け出ます。
- ⑵ 生物学的偽陽性と判断する。TPHAが高値で陽性のため、生物学的偽陽性ではなく梅毒感染です。
- ⑶ 妊娠13 週までに治療を開始する。胎児感染を防ぐため、妊娠早期に速やかに治療を開始することが重要です。
- ⑷ パートナーの検査は不要と判断する。性感染症であり、再感染予防のためパートナーの検査と治療が必要です。
- ⑸ クリンダマイシンの点滴静脈注射を行う。梅毒の治療はペニシリン系抗菌薬が第一選択で、クリンダマイシンは用いません。
解説
正解は⑴と⑶です。RPR 16倍、TPHA 640倍と梅毒トレポネーマ抗体が陽性であり、生物学的偽陽性ではなく活動性の梅毒と診断されます。梅毒は感染症法の5類全数把握疾患であり、診断した医師は7日以内に保健所へ届け出ます。先天梅毒の予防のため、妊娠早期に速やかにペニシリン系抗菌薬(ベンジルペニシリンベンザチン筋注やアモキシシリン内服)による治療を開始します。再感染を防ぐためパートナーの検査と治療も必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成