45 歳の女性。6 か月前からの下腹部痛と頻尿を主訴に来院した。下腹部痛は尿が膀…
45 歳の女性。6 か月前からの下腹部痛と頻尿を主訴に来院した。下腹部痛は尿が膀胱に溜まってくると悪化し、排尿後には疼痛の改善がみられる。排尿回数は、20~25 回/日であった。尿細胞診は陰性。膀胱鏡像(別冊No. 25)を別に示す。適切な治療はどれか。
- ⑴ 膀胱拡大術膀胱拡大術は保存的治療が無効で萎縮膀胱となった重症例に限られます。
- ⑵ 膀胱水圧拡張術水圧拡張術は間質性膀胱炎の診断と治療を兼ねて行われる標準的治療です。
- ⑶ 膀胱部分切除術膀胱部分切除は限局した腫瘍などに行い、間質性膀胱炎の治療ではありません。
- ⑷ BCG 膀胱内注入療法BCG膀胱内注入は膀胱上皮内癌などに行う治療で、細胞診陰性の本例には適応がありません。
- ⑸ 殺細胞性薬膀胱内注入療法殺細胞性薬の膀胱内注入は膀胱癌の再発予防に用い、本疾患には用いません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。中年女性で、尿がたまると増悪し排尿で軽快する膀胱痛と、1日20回以上の頻尿が半年続いており、尿細胞診は陰性です。膀胱鏡像はHunner病変や水圧拡張後の点状出血を示すものと考えられ、間質性膀胱炎(膀胱痛症候群)が疑われます。膀胱水圧拡張術は診断と治療を兼ねる標準的な手技で、Hunner病変があれば焼灼術も併用します。そのほか、DMSOの膀胱内注入や食事指導なども行われます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成