ソクマル医師

4 歳の女児。口唇、口腔内の色素斑を主訴に母親に連れられて来院した。3 歳ごろか…

4 歳の女児。口唇、口腔内の色素斑を主訴に母親に連れられて来院した。3 歳ごろから口唇、口腔内に黒い色素斑が出現し、徐々に増加してきたため母が不安になり受診した。兄弟姉妹はいない。母と母方の祖父に複数のポリープを大腸に認め、治療歴がある。成長や発達に異常は認めない。口唇、口腔内に径1 ~5 mm の黒い色素斑を認める。患児の下部消化管内視鏡検査の下行結腸像(別冊No. 5)を別に示す。この疾患の消化器病変で正しいのはどれか。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑸です。口唇・口腔粘膜の色素斑と、大腸ポリープの家族歴(常染色体顕性遺伝)から、STK11遺伝子変異によるPeutz-Jeghers症候群と考えられます。ポリープは過誤腫性で、小腸を中心に胃から大腸まで全消化管に多発します。大きくなると腸重積や腸閉塞などの通過障害の原因となり、小児期から問題になります。ポリープ自体の癌化に加え、消化管癌や膵癌、乳癌などのリスクも高く、定期的な内視鏡検査が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

この回を通して解く