48 歳の女性。回転性めまいを主訴に来院した。めまいは寝床から起き上がるときや上…
48 歳の女性。回転性めまいを主訴に来院した。めまいは寝床から起き上がるときや上を向くときに出現する。1 回のめまいは20 秒くらい持続し、悪心を伴う。難聴や耳鳴の自覚はない。四肢の脱力や感覚障害を認めない。頭位変換眼振検査の所見(別冊No. 4)を別に示す。この疾患の治療で最も有用なのはどれか。
- ⑴ 安静安静はかえって回復を遅らせることがあり、耳石置換法や頭位運動が推奨されます。
- ⑵ 耳石置換法Epley法などで半規管内の耳石を卵形嚢へ戻し、めまいを改善させます。
- ⑶ 利尿薬投与利尿薬はMénière病の内リンパ水腫に用いる治療で、BPPVには用いません。
- ⑷ 内リンパ囊開放術内リンパ嚢開放術は難治性Ménière病に対する手術です。
- ⑸ グルココルチコイド投与グルココルチコイドは突発性難聴や前庭神経炎で用いますが、BPPVには不要です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。起き上がりや上を向くなど頭位の変化で誘発され、数十秒で治まる回転性めまいで、難聴・耳鳴や神経症状がないことから良性発作性頭位めまい症(BPPV)と考えられます。頭位変換眼振検査では潜時を伴う回旋性眼振が典型的です。卵形嚢から剥がれた耳石が半規管に迷入することが原因で、Epley法などの耳石置換法が最も有効です。予後は良好で自然軽快も多い疾患です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成