原発巣コントロール良好な転移性脳腫瘍の治療で、定位放射線照射が適切なのはどれか。
原発巣コントロール良好な転移性脳腫瘍の治療で、定位放射線照射が適切なのはどれか。
- ⑴ 髄膜播種を伴う病変髄膜播種は脳全体に広がる病態で、局所に集中する定位照射の適応ではありません。
- ⑵ 脳ヘルニアを伴う病変脳ヘルニアを伴う病変は緊急の減圧が必要で、手術による摘出が優先されます。
- ⑶ 多数の病変(15 個以上)15個以上の多数の病変には、全脳照射などが検討されます。
- ⑷ 薬物療法に高感受性の病変薬物療法に高感受性の病変では、まず薬物療法が考慮されます。
- ⑸ 小さい病変(最大径3 cm 以下)最大径3 cm以下の小さい病変は、定位放射線照射の良い適応です。
解説
正解は⑸です。定位放射線照射は、多方向から病変に放射線を集中させ、周囲の正常脳への線量を抑えながら高線量を照射する方法です。原発巣がコントロールされている転移性脳腫瘍では、最大径3 cm以下の小さい病変で、病変の数が限られる場合(おおむね数個から10個程度まで)に良い適応となります。髄膜播種や多数の病変には全脳照射などを、脳ヘルニアを伴う大きな病変には手術による摘出を検討します。薬物療法に高感受性の病変ではまず薬物療法が考慮されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成