乳癌術後の上肢リンパ浮腫に対する治療で適切なのはどれか。
乳癌術後の上肢リンパ浮腫に対する治療で適切なのはどれか。
- ⑴ 温熱療法温熱療法は血管を拡張させて浮腫を悪化させるおそれがあり、避けるべきです。
- ⑵ 装具による固定装具による固定はリンパの流れを改善せず、関節拘縮を招くおそれがあります。
- ⑶ 促通訓練促通訓練は脳卒中後の麻痺などに対する運動療法で、リンパ浮腫の治療ではありません。
- ⑷ 弾性着衣による圧迫弾性着衣による圧迫はリンパ液の貯留を防ぎ、リンパ浮腫治療の中心となります。
- ⑸ 電気療法電気療法はリンパ浮腫の標準的な治療ではありません。
解説
正解は⑷です。乳癌術後の上肢リンパ浮腫は、腋窩リンパ節郭清や放射線照射によりリンパ液の還流が障害されて生じます。治療の基本は複合的理学療法で、用手的リンパドレナージ、弾性着衣や弾性包帯による圧迫療法、圧迫下での運動療法、スキンケアを組み合わせます。中でも弾性着衣による圧迫はリンパ液の貯留を防ぐ中心的な治療です。温熱療法は浮腫を悪化させ、蜂窩織炎のリスクもあるため避けます。促通訓練は麻痺に対する運動療法です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成