強迫性障害〈強迫症〉の患者にみられる強迫行為で正しいのはどれか。
強迫性障害〈強迫症〉の患者にみられる強迫行為で正しいのはどれか。
- ⑴ 症状に日内変動がある。症状に明確な日内変動があるのはうつ病の特徴で、強迫行為の特徴ではありません。
- ⑵ 強迫行為中の記憶がない。強迫行為中の記憶は保たれており、解離性障害などとは異なります。
- ⑶ 患者は強迫行為を合理的であると考えている。患者の多くは、強迫行為が過剰で不合理であると自覚しています。
- ⑷ 「手を洗いなさい」などの命令性幻聴に従って行われる。命令性幻聴に従った行動は統合失調症などでみられ、強迫行為とは異なります。
- ⑸ 強迫観念によって生じる不安を予防あるいは緩和する目的で行われる。強迫行為は強迫観念による不安を予防・緩和する目的で行われます。
解説
正解は⑸です。強迫症では、自分の意思に反して繰り返し浮かぶ不快な考え(強迫観念、例えば手が汚れているのではないか)が強い不安を生み、その不安を打ち消したり予防したりするために、手洗いや確認などの行為(強迫行為)を繰り返します。患者の多くは、強迫観念や強迫行為が過剰で不合理であると自覚しています。行為中の記憶は保たれ、命令性幻聴に従った行為ではありません。治療には曝露反応妨害法を中心とした認知行動療法やSSRIが用いられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成