48 歳の女性。頭痛を主訴に来院した。病歴、身体所見から緊張型頭痛と診断された。…
48 歳の女性。頭痛を主訴に来院した。病歴、身体所見から緊張型頭痛と診断された。鼻茸があり、40 歳ころに気管支喘息と診断され、血液検査で好酸球増多を認めている。2 年前に鎮痛薬を内服して、重篤な発作を起こし、気管挿管されたことがある。現在は定期的に通院しておらず、呼吸困難時のみ気管支拡張薬を吸入している。この患者の頭痛でまず投与すべき薬剤はどれか。
- ⑴ 塩酸モルヒネ緊張型頭痛に麻薬性鎮痛薬は適さず、まず投与すべき薬剤ではありません。
- ⑵ インドメタシンインドメタシンはCOX-1阻害作用の強いNSAIDsで、アスピリン喘息では発作を誘発するため禁忌です。
- ⑶ メトトレキサートメトトレキサートは関節リウマチなどの治療薬で、頭痛の治療には用いません。
- ⑷ アセトアミノフェンCOX-1阻害作用の弱いアセトアミノフェンは、少量であればアスピリン喘息でも比較的安全に使えます。
- ⑸ グルココルチコイドグルココルチコイドは緊張型頭痛の治療薬ではありません。
解説
正解は⑷です。鼻茸、成人発症の気管支喘息、好酸球増多があり、鎮痛薬の内服で重篤な喘息発作を起こした既往から、アスピリン喘息(NSAIDs過敏喘息)と考えられます。COX-1阻害作用のあるNSAIDsは発作を誘発するため禁忌です。アセトアミノフェンはCOX-1阻害作用が弱く、日本アレルギー学会のガイドライン(2025年時点)でも1回300 mg以下の少量であれば比較的安全に使用できるとされます。緊張型頭痛にはまずアセトアミノフェンを投与します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成