55 歳の男性。息切れを主訴に来院した。2 年前から階段を昇る際に息切れを自覚し…
55 歳の男性。息切れを主訴に来院した。2 年前から階段を昇る際に息切れを自覚していたが、そのままにしていた。ここ1 か月は平地歩行でも息切れを自覚するようになった。喫煙は40 本/日を35 年。この患者への説明で正しいのはどれか。
- ⑴ 「加熱式たばこに切り替えてください」加熱式たばこにも有害物質が含まれ、安全な代替手段ではありません。
- ⑵ 「禁煙するまで受診しないでください」受診を拒否するような説明は、治療の機会を失わせるため不適切です。
- ⑶ 「すぐに入院して禁煙治療を開始します」禁煙治療は通常外来で行うことができ、入院の必要はありません。
- ⑷ 「たばこを1 日20 本までにしてください」本数を減らすだけでは健康への害は十分に減らず、完全な禁煙を勧めるべきです。
- ⑸ 「たばこは息切れを起こす病気の原因になります」喫煙が息切れを起こす病気(COPDなど)の原因であることを伝え、禁煙の動機づけを図るのは適切です。
解説
正解は⑸です。重喫煙歴(ブリンクマン指数1,400)があり、進行する労作時の息切れから、慢性閉塞性肺疾患(COPD)が強く疑われます。禁煙指導では、喫煙が息切れの原因となる病気を引き起こすことを具体的に伝え、本人の動機づけを図ることが大切です。加熱式たばこにも有害物質が含まれ、本数を減らすだけでは健康への害は十分に減りません。禁煙を受診の条件にする対応は患者を突き放し、治療の機会を失わせます。禁煙治療は外来で行うことができます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成