47 歳の男性。咽頭痛を主訴に来院した。3 日前から咽頭痛があり、今朝から唾液の…
47 歳の男性。咽頭痛を主訴に来院した。3 日前から咽頭痛があり、今朝から唾液の飲み込みが困難になり、息苦しさも感じるようになったため受診した。体温38.0 ℃。呼吸数22/分。SpO2 93 %(room air)。含み声があり、頸部聴診で喘鳴を認める。喉頭内視鏡像(別冊No. 10)を別に示す。まず行うべき対応はどれか。
- ⑴ NSAID の投与NSAIDは症状を和らげても気道閉塞の進行を防げず、まず行う対応ではありません。
- ⑵ 胃管挿入胃管の挿入は咽頭を刺激して気道閉塞を悪化させるおそれがあります。
- ⑶ 気道確保窒息の危険が高い急性喉頭蓋炎では、まず気道確保を最優先します。
- ⑷ 抗菌薬の投与抗菌薬投与は必要ですが、気道狭窄が進行している状況では気道確保を優先します。
- ⑸ 自宅安静の指示急速に窒息に至る危険がある病態で、自宅安静は不適切です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。急性の咽頭痛に続いて嚥下困難(唾液も飲み込めない)、含み声、吸気性喘鳴、呼吸困難、SpO2低下を認めており、急性喉頭蓋炎が考えられます。喉頭内視鏡像は本文から確認できませんが、喉頭蓋の著明な発赤・腫脹が想定されます。急性喉頭蓋炎は急速に気道閉塞をきたして窒息に至ることがあるため、まず気道確保を最優先し、気管挿管が困難な場合は輪状甲状靱帯切開や気管切開を行います。抗菌薬やステロイドの投与は気道確保と並行して行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成