30 歳の女性(0 妊0 産)。挙児を希望して産婦人科を受診した。月経周期は30…
30 歳の女性(0 妊0 産)。挙児を希望して産婦人科を受診した。月経周期は30~60 日、不整。3 年前から高血圧症でカルシウム拮抗薬を内服している。仕事は小学校の教師。1 年前に結婚した。身長160 cm、体重90 kg。脈拍72/分、整。血圧130/80mmHg。この患者の妊娠に向けた助言で適切なのはどれか。
- ⑴ 休職教師の仕事が妊娠を妨げる根拠はなく、休職を助言する必要はありません。
- ⑵ 体重の減量肥満は排卵障害や妊娠合併症の原因となるため、体重の減量を助言するのが適切です。
- ⑶ 妊娠の断念妊娠を断念させる理由はなく、適切な管理により妊娠は可能です。
- ⑷ 降圧薬の中止高血圧症の治療を中止すると血圧が悪化するため、妊娠に適した降圧薬への変更を検討します。
- ⑸ 体外授精の開始不妊期間は1年で、まず排卵障害の改善を図るべきであり、直ちに体外受精を始める段階ではありません。
解説
正解は⑵です。BMIは約35と高度の肥満があり、月経周期が30〜60日と不整で、排卵障害が考えられます。肥満はインスリン抵抗性を介して排卵障害の原因となり、妊娠した場合も妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、流産、帝王切開などのリスクが高まります。体重を5〜10%減らすだけでも排卵が回復し、妊娠率が向上することが知られており、まず体重の減量を助言するのが適切です。降圧薬は妊娠に向けて安全な薬剤への変更を検討しますが、中止は適切ではない点に注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成