9 か月の男児。9 ~10 か月健康診査のために両親に連れられて来院した。在胎3…
9 か月の男児。9 ~10 か月健康診査のために両親に連れられて来院した。在胎38 週、体重2,890 g、頭位自然分娩で出生した。身長72.2 cm、体重8,520 g。座位は安定しているが、①座った状態から立位への移行はできない。つかまり立ちはできるが、②独りで歩けない。小さな玩具をつまむことができるが、③積み木を積むことはできない。自分の手を見つめるが、④視線が合わない。「アー」「ウー」などの発声はあるが、⑤「ママ」「パパ」などの意味のある言葉は言わない。下線部のうち、発達の遅れが考えられるのはどれか。
- ⑴ ①座位から自力で立ち上がる動作は10か月〜1歳頃に獲得されるため、9か月では遅れとはいえません。
- ⑵ ②独歩は1歳〜1歳3か月頃に獲得されるため、9か月で歩けないのは正常です。
- ⑶ ③積み木を2個積むのは1歳過ぎで、9か月でできないのは正常です。
- ⑷ ④視線が合うのは生後2〜3か月頃までに確立するため、9か月で合わないのは発達の遅れを示します。
- ⑸ ⑤意味のある言葉(初語)は1歳前後に出現するため、9か月で言わないのは正常です。
解説
正解は⑷です。9〜10か月児では、つかまり立ち、はいはい、指でのつまみ、人見知り、模倣などがみられる時期で、視線が合うこと(アイコンタクト)は生後2〜3か月頃までに確立します。9か月で視線が合わないのは、視覚障害や自閉スペクトラム症などを疑うべき発達の遅れです。座位から立位への移行、独歩、積み木を積むこと、意味のある言葉(初語)は通常1歳前後に獲得されるため、9か月時点でできなくても遅れとは判断しないのが適切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成