ソクマル医師

9 か月の女児。けいれんを主訴に両親に連れられて来院した。生後5 か月で腹部に皮…

9 か月の女児。けいれんを主訴に両親に連れられて来院した。生後5 か月で腹部に皮疹があることに母親が気付いていた。2 週間前から両上肢を伸展挙上し、頭部を前屈する動作が出現した。約5 秒間隔で10 回以上反復し、次第に頻度が増加して毎日みられるようになった。同時期からあやし笑いが乏しくなり、ひとり座りが不安定になった。身長70.5 cm、体重8.2 kg。体温36.3 ℃。脈拍108/分、整。血圧82/48mmHg。呼吸数32/分。SpO2 99 %(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。体幹と大腿部に皮疹を3 個認める。頭部単純MRI のT2 強調水平断像(別冊No. 7A)と大腿部の皮疹の写真(別冊No. 7B)とを別に示す。最も考えられる疾患はどれか。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑵です。乳児期に両上肢を伸展挙上し頭部を前屈する発作がシリーズ形成して反復し、発達の退行を伴うことから点頭てんかん(West症候群)が考えられます。乳児期から体幹・大腿に皮疹(葉状白斑が典型的)があり、頭部MRIで皮質結節などが想定されることから、結節性硬化症が最も考えられます。結節性硬化症はTSC1/TSC2遺伝子異常による神経皮膚症候群で、後に顔面血管線維腫、腎血管筋脂肪腫、心横紋筋腫などもみられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成

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