妊娠7 週の腹腔鏡所見(別冊No. 1)を別に示す。この疾患と最も関係がある病原…
妊娠7 週の腹腔鏡所見(別冊No. 1)を別に示す。この疾患と最も関係がある病原体はどれか。
- ⑴ Chlamydia pneumoniaeChlamydia pneumoniaeは肺炎や気管支炎など呼吸器感染症の病原体で、卵管障害とは関係しません。
- ⑵ Chlamydia trachomatis性器クラミジア感染は卵管炎・骨盤内炎症性疾患を起こし、卵管の通過障害から異所性妊娠の主要な危険因子となります。
- ⑶ Gardnerella vaginalis細菌性腟症の原因菌で、帯下の異常をきたしますが、卵管妊娠との関連は乏しいです。
- ⑷ Treponema pallidum梅毒の病原体で、先天梅毒などが問題になりますが、卵管妊娠の原因とはなりません。
- ⑸ Trichomonas vaginalis腟トリコモナス症の原因原虫で、泡沫状帯下を生じますが、卵管障害の主因ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。画像は本文から確認できませんが、妊娠7週の腹腔鏡所見を問う設定からは、卵管が腫大した卵管妊娠(異所性妊娠)が想定されます。異所性妊娠の危険因子として最も重要なのは骨盤内炎症性疾患による卵管の癒着・障害で、その主な病原体がChlamydia trachomatisです。クラミジア感染は無症状で経過しやすく、卵管性不妊の原因にもなります。他の選択肢は呼吸器感染症、細菌性腟症、梅毒、腟トリコモナス症の病原体で、卵管障害との関係は乏しいです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成