ソクマル医師

51 歳の男性。左の下腹部から側腹部にかけての痛みを主訴に来院した。昨日の仕事中…

51 歳の男性。左の下腹部から側腹部にかけての痛みを主訴に来院した。昨日の仕事中に軽度の左背部痛が出現したが、30 分で軽快した。本日午前8 時ごろ電車で出勤中に、左の下腹部から側腹部にかけての強い痛みが突然出現したため受診した。来院の途中に悪心と嘔吐があった。意識は清明。体温36.3 ℃。脈拍80/分、整。血圧158/94mmHg。呼吸数20/分。顔色は蒼白で冷汗を認める。腹部に反跳痛を認めない。左の肋骨脊柱角に叩打痛を認める。尿所見:蛋白1 +、糖(-)、潜血3 +、沈渣に赤血球15~30/ 1 視野、白血球1~4/ 1 視野。血液生化学所見:尿素窒素23 mg/dL、クレアチニン1.2 mg/dL、尿酸8.6 mg/dL、Na 136 mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 109 mEq/L、Ca 9.2 mg/dL。腹部超音波検査で左水腎症、左腎結石および左尿管結石を認めるものの、腹部エックス線写真で石灰化陰影を認めない。この患者で予測される結石成分はどれか。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑴です。突然の側腹部痛、肋骨脊柱角の叩打痛、血尿、超音波での水腎症と腎・尿管結石から尿管結石症と診断されます。結石が超音波で見えるのに腹部エックス線写真で石灰化陰影を認めない(X線陰性結石)ことと、血清尿酸値8.6 mg/dLの高尿酸血症から、尿酸結石が考えられます。尿酸結石は酸性尿で形成されやすく、尿のアルカリ化(クエン酸製剤)で溶解が期待できます。カルシウムを含む結石はエックス線で描出されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成

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