70歳の男性。糖尿病性腎症による慢性腎不全で、推算糸球体濾過量は1分あたり8 m…
70歳の男性。糖尿病性腎症による慢性腎不全で、推算糸球体濾過量は1分あたり8 mL/1.73平方メートルまで低下している。透析を始めるかどうかを検討している。透析を始める判断に関わる所見として適切なのはどれか。3つ選べ。
- ⑴ 血圧が正常で、自覚症状がない症状がないことは、透析の導入を急ぐ所見ではありません。
- ⑵ 尿が十分な量出ていて、むくみもない尿量が保たれむくみがないことは、透析の導入を急ぐ理由にはなりません。
- ⑶ 食欲がなく、吐き気が続いて食事がとれない食欲不振や吐き気などの尿毒症の症状は、透析の導入を考える大切な所見です。
- ⑷ 薬や食事の制限をしても、血清カリウムが高い状態が続く治療で抑えられない高カリウム血症は、致死的な不整脈の危険があり、透析導入の理由になります。
- ⑸ 利尿薬を使っても、むくみや肺のうっ血が改善しない体にたまった水分を利尿薬で取り除けない場合、透析で除水する必要があります。
解説
適切なのは、食欲不振と吐き気が続くこと、治療で抑えられない高カリウム血症、利尿薬で改善しないむくみや肺うっ血の3つです。慢性腎不全で透析を始めるかどうかは、糸球体濾過量の値だけでなく、尿毒症の症状、体液の過剰、電解質や酸塩基の異常、栄養状態などを総合して判断します。食欲不振、吐き気、だるさ、意識の変化などの尿毒症の症状や、薬で管理できない高カリウム血症、溢水は、透析の導入を考える重要な所見です。
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