58歳の男性。重い肺炎で入院した。体温39.4℃。白血球数は52,000/μLと…
58歳の男性。重い肺炎で入院した。体温39.4℃。白血球数は52,000/μLと著しく多く、末梢血には後骨髄球や骨髄球など若い好中球が少し出ているが、芽球はみられない。好中球には中毒性の顆粒が目立つ。脾臓は触れず、貧血や血小板の減少はない。この白血球の増加についての判断として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 急性白血病なので、すぐに抗癌薬による治療を始める芽球はみられず、貧血や血小板の減少もないため、急性白血病の所見ではありません。
- ⑵ 白血球が多すぎるので、血液から白血球を取り除く処置を急いで行う感染への反応で増えた白血球を除去する必要はありません。
- ⑶ 9番と22番の染色体が入れ替わった慢性の白血病なので、分子標的薬を始める脾腫はなく、重い感染に伴う変化で説明できます。
- ⑷ 重い感染に対する骨髄の強い反応で、原因を治療すると白血球数は戻る重い感染などに反応して白血球が著しく増え、若い好中球が末梢血に出る状態を類白血病反応といい、原因の治療で改善します。
- ⑸ 骨髄移植の準備をする感染に対する反応であり、骨髄移植の対象ではありません。
解説
最も適切なのは、重い感染に対する骨髄の強い反応で、原因を治療すると白血球数は戻るという判断です。類白血病反応は、重い感染症、組織の壊死、悪性腫瘍などに反応して白血球数が5万前後まで著しく増え、若い好中球が末梢血に出てくる状態です。慢性骨髄性白血病と似ますが、好中球の中毒性顆粒や、好中球アルカリホスファターゼの活性の上昇、脾腫や染色体異常がないことで区別します。原因の病気を治療すれば改善します。
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