32歳の経産婦。妊娠41週。母体に糖尿病があり、胎児の推定体重は4,300 gで…
32歳の経産婦。妊娠41週。母体に糖尿病があり、胎児の推定体重は4,300 gである。経腟分娩で児頭が娩出されたが、その後、児の肩が母体の恥骨に引っかかって出てこない。まず行う対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 時間がかかっても、陣痛の力で自然に肩が出てくるのを待つ児頭が出たあと時間がたつと児が低酸素になるため、すぐに対応が必要です。
- ⑵ 児の頭を強く引っ張って、肩を力ずくで引き出す頭を強く引くと腕の神経を傷つけるおそれがあり、行ってはいけません。
- ⑶ 母体の両脚を強く腹部の方へ引き寄せ、恥骨の上から児の肩を押し下げる肩が恥骨に引っかかる肩甲難産では、母体の脚を強く屈曲させて骨盤の角度を変え、恥骨の上を押して肩を外す手技をまず行います。
- ⑷ 児頭をいったん子宮の中に戻してから、改めて経腟で分娩させる児頭を戻す方法は通常の手技で解除できない場合の最後の手段で、最初に行う対応ではありません。
- ⑸ 母体の腹部の上の方を強く押して、児を押し出す子宮底を強く押すと肩がさらに強く引っかかり、子宮の損傷の危険もあります。
解説
最も適切なのは、母体の両脚を強く腹部の方へ引き寄せ、恥骨の上から児の肩を押し下げることです。児頭が娩出されたあとに肩が恥骨に引っかかる肩甲難産は、巨大児や母体の糖尿病で起こりやすく、時間がたつと児が低酸素になります。母体の脚を強く屈曲させると骨盤の角度が変わり、恥骨の上を押すと肩が外れやすくなります。児の頭を強く引いたり、子宮底を押したりすると、腕の神経の麻痺や骨折を起こすおそれがあります。
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