46歳の男性。空腹時のみぞおちの痛みで受診し、内視鏡検査で十二指腸潰瘍と診断され…
46歳の男性。空腹時のみぞおちの痛みで受診し、内視鏡検査で十二指腸潰瘍と診断された。胃酸を抑える薬で潰瘍は治ったが、以前にも同じ部位に潰瘍をくり返している。痛み止めの薬は飲んでいない。検査でヘリコバクター・ピロリの感染が陽性であった。再発を防ぐための対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ ピロリ菌は家族にうつるので、男性の家族全員に抗菌薬を予防的に飲ませる症状や感染の確認のない家族に予防的に抗菌薬を飲ませることは行いません。
- ⑵ 刺激物を避けるため、食事を1日1回の流動食に切り替える極端な食事制限は再発予防の効果が乏しく、栄養状態を悪くします。
- ⑶ 抗菌薬を組み合わせてピロリ菌を除き、除菌できたかを後日確かめるピロリ菌の感染は消化性潰瘍の大きな原因で、除菌すると潰瘍の再発が大きく減ります。除菌後は成功したかを検査で確かめます。
- ⑷ 潰瘍がくり返しているので、胃の一部を切除する手術を予定する薬で治る潰瘍に対して、除菌を試みる前に手術を行う理由はありません。
- ⑸ 胃酸を抑える薬を量を倍にして一生飲み続け、ピロリ菌には手をつけない胃酸を抑えるだけでは原因が残り、薬をやめると再発しやすくなります。原因であるピロリ菌の除菌が優先です。
解説
最も適切なのは、抗菌薬を組み合わせて胃の中のピロリ菌を除き、除菌できたかを後日確かめることです。ピロリ菌は胃の粘膜に住みつく細菌で、慢性的な炎症を起こし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の大きな原因となります。痛み止めの薬を使っていない潰瘍では、ピロリ菌の関与が強く疑われます。胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬を1週間飲む除菌治療を行い、成功すると潰瘍の再発は大きく減ります。胃癌の予防にもつながります。
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