34歳の女性。3か月前に高速道路で大きな交通事故にあい、同乗していた友人が重傷を…
34歳の女性。3か月前に高速道路で大きな交通事故にあい、同乗していた友人が重傷を負った。その後、事故の場面が突然ありありとよみがえり、夜は事故の夢で目が覚める。車に乗ることや事故の報道を避け、物音に過敏に驚き、眠りも浅い。体のけがは治っている。この状態として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 手が汚れたという考えが浮かび、何度も手を洗わずにいられない状態くり返す考えと打ち消す行為は強迫症の特徴で、事故の体験とは結びつきません。
- ⑵ 命に関わる出来事のあと、その場面がくり返しよみがえり、思い出させるものを避けている状態生命の危険を伴う出来事のあとに、再体験、回避、過覚醒が1か月以上続くのは、心的外傷後ストレス障害の特徴です。
- ⑶ 実際にはない声が聞こえ、周りから監視されていると思い込んでいる状態幻聴や被害的な思い込みは述べられておらず、事故の記憶がよみがえる症状とは異なります。
- ⑷ 理由もなく気分が高まって眠らずに活動し、次々と考えが浮かんでいる状態気分の高揚や活動の亢進は述べられておらず、躁状態とは異なります。
- ⑸ 頭を打った影響で、新しいことを覚えられなくなっている状態記憶力の低下ではなく、事故の記憶がかえって強くよみがえっている点が特徴です。
解説
最も考えられるのは、命に関わる出来事のあと、その場面がくり返しよみがえり、思い出させるものを避けている状態、すなわち心的外傷後ストレス障害です。生命が脅かされる体験のあと、その記憶が突然よみがえる再体験、関連する場所や話題を避ける回避、物音に過敏に驚き眠れない過覚醒などが1か月以上続き、生活に支障をきたします。治療としては、トラウマに焦点を当てた精神療法や薬物療法が用いられます。
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