46歳の女性。健康診断の頸部超音波検査で、甲状腺の右葉に直径1.5 cmのしこり…
46歳の女性。健康診断の頸部超音波検査で、甲状腺の右葉に直径1.5 cmのしこりを指摘された。甲状腺の働きは正常である。しこりが良性か悪性かを調べるために行う検査の方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 尿を採って中に含まれる細胞を集め、顕微鏡で悪性の細胞を探す尿の細胞診は膀胱など尿路の病気を調べる検査で、甲状腺のしこりの評価には使いません。
- ⑵ 喀痰を3日間続けて採り、甲状腺から出た細胞が含まれていないかを調べる喀痰の細胞診は肺や気管支の病気を調べる検査です。
- ⑶ 首を大きく切開してしこりを含む甲状腺を半分取り出し、全体を調べる手術による切除は診断のためにまず行う方法ではありません。負担の小さい細胞診を先に行います。
- ⑷ 血液を採って甲状腺のホルモンを測り、値が正常なら悪性ではないと判断する甲状腺の癌の多くはホルモンの値が正常です。ホルモンで良性と悪性を見分けることはできません。
- ⑸ 超音波で見ながら細い針でしこりの細胞を吸い取り、顕微鏡で調べる甲状腺のしこりは、超音波で見ながら細い針を刺して細胞を吸引する細胞診で、良性か悪性かを調べます。体への負担が小さい方法です。
解説
最も適切なのは、超音波で見ながら細い針でしこりの細胞を吸い取り、顕微鏡で調べる穿刺吸引細胞診です。甲状腺のしこりは頻度が高く、その多くは良性ですが、一部に癌が含まれます。細胞診は外来で短時間に行え、体への負担が小さく、良性か悪性かの判断に役立ちます。甲状腺の癌の多くはホルモンの値が正常なので、血液検査では見分けられません。細胞診の結果と超音波の所見から、手術が必要かを判断します。
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