23歳の男性。2日前から発熱と強い頭痛があり、本日は吐き気も出てきたため受診した…
23歳の男性。2日前から発熱と強い頭痛があり、本日は吐き気も出てきたため受診した。体温39.2℃。意識ははっきりしており、手足の麻痺はない。研修医が髄膜に炎症が及んでいるかを確かめる診察を行う。髄膜の刺激を示す所見として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 人差し指で自分の鼻と検者の指を交互に触ると、指が目標の手前で揺れる目標に近づくと指が揺れるのは、小脳の障害を示す所見です。
- ⑵ あお向けで頭を前に持ち上げると首に抵抗があり、あごが胸につかない髄膜に炎症があると、首を前に曲げる動きで髄膜が引き伸ばされて痛むため、首に抵抗が生じます。これは項部硬直と呼ばれる所見です。
- ⑶ 目を閉じて両足をそろえて立つと、体が大きく揺れて倒れそうになる閉眼で揺れが強まるのは、体の位置の感覚の障害を示す所見です。
- ⑷ 膝の下をハンマーでたたくと、すねが大きく跳ね上がり、何度も揺れる膝蓋腱反射の亢進は、脳から脊髄への運動の経路の障害でみられる所見です。
- ⑸ 足の裏の外側をこすると、足の親指が反り返って他の指が扇のように開く足の親指が反り返る反射は、脳から脊髄への運動の経路の障害を示す所見です。
解説
髄膜の刺激を示すのは、あお向けで頭を前に持ち上げると抵抗があり、あごが胸につかないという所見です。髄膜炎では脳と脊髄を包む髄膜に炎症が起こり、首を前に曲げる動きで髄膜が引き伸ばされると痛むため、反射的に首の筋肉が緊張して抵抗が生じます。これを項部硬直といいます。発熱、頭痛、嘔吐に項部硬直が加わる場合は髄膜炎を疑い、急いで髄液の検査を考えます。ほかの選択肢は、運動の経路、感覚、小脳の障害を調べる所見です。
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