74歳の男性。2か月続く咳と微熱、体重減少で入院した。喀痰の抗酸菌塗抹検査が陽性…
74歳の男性。2か月続く咳と微熱、体重減少で入院した。喀痰の抗酸菌塗抹検査が陽性で、核酸増幅法で結核菌が検出された。入院後の病室の扱いと、医療者が入室するときの対策として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 一般の4人部屋に入れ、医療者は患者に触れるときに手袋とガウンを着ける結核は空気感染するので、接触予防策だけでは同室者や医療者への感染を防げません。
- ⑵ 陰圧に保てる個室に入れ、医療者は微粒子を通しにくい高性能のマスクを着けて入室する排菌している肺結核は空気感染します。陰圧の個室に隔離し、医療者は高性能の微粒子用マスクを着用して入室します。
- ⑶ 個室に入れ、医療者はゴーグルを着けて入室し、退室後に室内をアルコールで拭くゴーグルや環境の消毒は、空気中を漂う結核菌の吸入を防ぐ対策になりません。
- ⑷ 個室に入れて扉を開けたままにし、医療者は布のマスクを着けて入室する扉を開けると病室の空気が廊下に流れ出ます。布のマスクでは結核菌を含む微粒子を防げません。
- ⑸ 一般の病室に入れ、患者に高性能のマスクを着けてもらい、医療者は手洗いで対応する患者が常に高性能のマスクを着け続けるのは難しく、医療者自身の呼吸器防護が必要です。
解説
最も適切なのは、陰圧に保てる個室に入れ、医療者は微粒子を通しにくい高性能のマスクを着けて入室することです。喀痰の塗抹検査が陽性の肺結核では、咳で出た飛沫の水分が蒸発した小さな粒子が空気中を漂い、空気感染を起こします。標準予防策に加えて空気予防策が必要で、病室の空気が外に漏れない陰圧の個室と、医療者の高性能マスクの着用が基本になります。手袋やガウン、布のマスク、環境消毒だけでは、空気感染への対策として不十分です。
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