17歳の男子。1週前から38℃台の発熱と強いのどの痛みが続き、首の両側のリンパ節…
17歳の男子。1週前から38℃台の発熱と強いのどの痛みが続き、首の両側のリンパ節が腫れ、全身がだるい。扁桃に白い苔のような付着物があり、脾臓を触れる。この病気が疑われるときにみられやすい検査所見として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 末梢血で、大型で形の変わった異型リンパ球が増えている。伝染性単核症では、ウイルスに反応したT細胞が異型リンパ球として末梢血に多く出現します。
- ⑵ 肝臓の細胞から出る酵素が軽く上昇している。EBウイルスの感染では肝臓にも炎症が及び、トランスアミナーゼの軽い上昇がよくみられます。
- ⑶ 咽頭の培養でA群溶血性レンサ球菌が多数検出される。伝染性単核症の原因はEBウイルスで、溶連菌が検出されるとは限りません。
- ⑷ 血小板が著しく増え、100万/μLを超えている。伝染性単核症では血小板は正常か軽く減ることが多く、著しく増えることはありません。
- ⑸ 好中球が著しく増え、白血球の大部分を占めている。伝染性単核症ではリンパ球が増え、好中球の割合はむしろ低くなります。
解説
伝染性単核症でみられやすいのは、異型リンパ球の増加と、肝臓の酵素の軽い上昇です。伝染性単核症は主にEBウイルスの初感染で起こり、発熱、咽頭炎、首のリンパ節の腫れ、肝脾腫が特徴です。感染したB細胞に反応して増えたT細胞が、異型リンパ球として末梢血に多く出現します。肝臓の酵素の上昇もよくみられます。扁桃の白い付着物から溶連菌の扁桃炎と間違えて抗菌薬を使うと、発疹が出ることがあります。
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