19歳の女性。1週前から38℃台の発熱とのどの痛みがあり、首の両側のリンパ節が腫…
19歳の女性。1週前から38℃台の発熱とのどの痛みがあり、首の両側のリンパ節が腫れている。扁桃に白い苔が付いている。近くの診療所で扁桃炎として抗菌薬のアンピシリンを処方され、飲み始めた翌日から全身に赤い発疹が広がった。末梢血で異型リンパ球が増え、肝機能の値も上がっている。この発疹について最も適切なのはどれか。
- ⑴ 細菌感染が全身に広がったしるしで、抗菌薬の量を増やす。発疹は細菌感染の広がりではなく、薬に関連した反応です。
- ⑵ 溶連菌感染による発疹で、アンピシリンを続ければ治まる。異型リンパ球の増加と肝機能障害は、伝染性単核球症を示します。
- ⑶ 麻疹を合併したもので、すぐに麻疹ワクチンを接種する。麻疹を示す口の中の斑点や咳などはなく、発症後のワクチン接種で治るものでもありません。
- ⑷ ウイルスによる発疹なので、発疹が出てもアンピシリンを続ける。アンピシリンの服用と関連した発疹で、中止するのが適切です。
- ⑸ 伝染性単核球症に伴う薬疹で、薬を中止する。EBウイルスによる伝染性単核球症の患者にアンピシリンを使うと、高い頻度で発疹が出ます。
解説
伝染性単核球症にアンピシリンを使うと出やすい発疹で、薬を中止するのが最も適切です。伝染性単核球症は主にEBウイルスによる感染症で、発熱、咽頭痛、扁桃の白苔、頸部リンパ節の腫れ、異型リンパ球の増加、肝機能障害がみられ、扁桃炎と間違えやすい病気です。この病気の人にアンピシリンなどのペニシリン系の薬を使うと、高い頻度で全身に発疹が出ます。ウイルス感染のため、抗菌薬は必要ありません。
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