生後5日の男児。在胎38週、出生体重2,900 gで出生した。今朝から母乳の飲み…
生後5日の男児。在胎38週、出生体重2,900 gで出生した。今朝から母乳の飲みが悪く、いつもより眠りがちで、体温が36.0℃と35.6℃の間で上下している。呼吸は少し速く、皮膚の色がやや悪い。明らかな感染の部位は見当たらない。この男児への対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 原因菌が判明するまで抗菌薬は使わず、培養の結果が出てから治療を決める。結果を待つ間に病状が進むため、検体を採取したら経験的に抗菌薬を始めます。
- ⑵ 眠りがちなのは生理的なので、哺乳の回数を減らして睡眠を優先させる。哺乳不良と活気の低下は重い病気のサインになりうるため、生理的と判断して放置してはいけません。
- ⑶ 発熱がないので感染症は否定でき、哺乳の方法を指導して帰宅させる。新生児の感染症では、発熱ではなく低体温や体温の不安定として現れることがよくあります。
- ⑷ 保温を続けて体温が戻るかを数日見守り、それから検査を考える。新生児の敗血症は急速に悪化するため、数日待つのは危険です。
- ⑸ 敗血症を疑い、血液培養などの検査を行って、直ちに抗菌薬の投与を始める。新生児の敗血症は哺乳不良や体温の不安定など非特異的な症状で始まるため、疑ったら速やかに検査と治療を始めます。
解説
敗血症を疑い、血液培養などの検査を行って、直ちに抗菌薬の投与を始めるのが適切です。新生児の細菌感染症は、哺乳不良、活気の低下、体温の不安定、呼吸の変化、皮膚の色の変化など、はっきりしない症状で始まることが多く、発熱を伴わないこともあります。病状は急速に進み、髄膜炎を合併することもあるため、疑った段階で血液や髄液などの培養を採り、結果を待たずに抗菌薬を開始します。
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