28歳の女性。10歳のころからてんかんがあり、バルプロ酸を内服して発作はよく抑え…
28歳の女性。10歳のころからてんかんがあり、バルプロ酸を内服して発作はよく抑えられている。結婚して半年後に妊娠を希望しており、妊娠する前の相談で受診した。主治医の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 発作を確実に防ぐため、妊娠前にバルプロ酸の量を2倍に増やす。発作が抑えられているのに増量すると、胎児への影響がさらに大きくなります。
- ⑵ 妊娠前から薬の変更や量の調整を検討し、あわせて葉酸を補うよう勧める。バルプロ酸は胎児の神経管の異常などの危険を高めるため、計画的に薬を見直し、葉酸を補います。
- ⑶ 胎児への影響を避けるため、今日から抗てんかん薬を中止するよう指示する。急に中止すると発作が重くなり、母体と胎児の両方に危険が及びます。
- ⑷ てんかんのある女性は妊娠できないので、妊娠をあきらめるよう説明する。てんかんのある女性も、計画的な管理のもとで妊娠と出産ができます。
- ⑸ 妊娠が分かってから考えればよいので、今は何もせず受診を終える。器官の形成は妊娠に気づく前から始まるため、妊娠前の準備が大切です。
解説
妊娠前から薬の変更や量の調整を検討し、あわせて葉酸を補うよう勧めるのが適切です。バルプロ酸は、胎児の神経管の閉鎖不全などの先天異常や、出生後の発達への影響の危険を高めることが知られています。器官の形成は妊娠に気づく前の早い時期に進むため、妊娠を希望する段階で、発作の管理を保ちながら危険の少ない薬への変更や減量を検討します。自己判断で急に中止すると発作が悪化するため避けます。
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