在胎39週で経腟分娩により出生した男児。生まれた直後、泣き声が弱く、手足の動きも…
在胎39週で経腟分娩により出生した男児。生まれた直後、泣き声が弱く、手足の動きも少ない。分娩室には新生児の蘇生に備えた準備がされている。出生直後に最初に行う処置として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 温めたタオルで全身の羊水を拭き取り、保温する。体を乾かして保温することは、低体温を防ぎ、刺激によって自発呼吸を促す基本の処置です。
- ⑵ 肩の下に薄いタオルを入れて頭を軽く後ろに傾け、気道を開く。気道を開く体位をとり、必要なら口と鼻の分泌物を吸引します。初期処置の一部です。
- ⑶ 冷たい水を体にかけて、強い刺激で呼吸を始めさせる。冷水は低体温を招き、状態を悪化させます。
- ⑷ 呼吸と心拍を確かめる前に、ただちに胸骨圧迫を始める。新生児の蘇生では、まず初期処置と換気を行います。胸骨圧迫は換気をしても心拍が上がらないときに行います。
- ⑸ 足首を持って体を逆さまにし、背中を強くたたいて泣かせる。逆さにして強くたたく方法は危険で、行ってはいけません。
解説
最初に行うのは、全身を拭いて保温することと、気道を開く体位をとることです。出生直後の新生児の蘇生では、まず保温、体位の調整、必要に応じた気道の吸引、皮膚を乾かして刺激するという初期処置を行います。そのうえで呼吸と心拍を評価し、自発呼吸がないか心拍が遅ければ、マスクとバッグによる人工呼吸を始めます。胸骨圧迫は、有効な換気を行っても心拍が十分に上がらない場合に加えます。
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