78歳の女性。高血圧で通院中。3か月前にカルシウム拮抗薬を始めたところ、1か月後…
78歳の女性。高血圧で通院中。3か月前にカルシウム拮抗薬を始めたところ、1か月後から両足首がむくむようになった。別の医療機関でむくみに対して利尿薬が処方され、その後、夜間に何度もトイレに起き、ふらついて転びそうになったという。心臓、腎臓、肝臓の検査に異常はない。主治医の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 降圧薬を中止し、血圧は家庭での測定で様子を見る。高血圧の治療は必要です。降圧薬をやめるのではなく、副作用の少ない薬に替えます。
- ⑵ むくみが残っているので、利尿薬の量を2倍に増やして様子を見る。カルシウム拮抗薬によるむくみは利尿薬で改善しにくく、増量すると脱水や転倒の危険が増えます。
- ⑶ 夜間の頻尿に対して、膀胱の収縮を抑える薬をさらに追加して様子を見る。頻尿は利尿薬によるものと考えられます。さらに薬を足すと、副作用の連鎖が続きます。
- ⑷ ふらつきに対して、めまいを抑える薬を加えて転倒を防ぐ。ふらつきの原因は夜間の頻回の排尿や薬の影響です。原因の薬を見直さずに薬を加えるのは不適切です。
- ⑸ カルシウム拮抗薬の副作用と考え、降圧薬を替えて利尿薬を中止する。薬の副作用に別の薬で対処する連鎖を断つには、もとの薬を見直すことが基本です。
解説
むくみはカルシウム拮抗薬の副作用と考え、降圧薬の種類を見直して利尿薬を中止するのが適切です。カルシウム拮抗薬は細い動脈を広げるため、足首のむくみを起こすことがあります。この副作用を新しい病気と考えて利尿薬を加えた結果、夜間の頻尿と転倒の危険が生じました。このように副作用に別の薬で対処する連鎖では、新たな症状が出たときにまず薬の影響を疑い、原因の薬を見直すことが大切です。
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