研修医が、同じ患者の血圧を同じ血圧計で続けて5回測ったところ、測るたびに値が数m…
研修医が、同じ患者の血圧を同じ血圧計で続けて5回測ったところ、測るたびに値が数mmHgずつ上下した。一方、この血圧計は、正確に校正された基準の装置と比べると、いつも約10 mmHg低く表示することが分かった。測定の誤差についての説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 測るたびの上下がある以上、この血圧計の値は診療にまったく使えない。数mmHgのばらつきはどの測定にもあります。回数を重ねたり装置を校正したりして扱います。
- ⑵ 10 mmHg低い偏りは偶然の誤差なので、日を変えて測れば自然に消えていく。いつも同じ方向に同じだけずれるのは系統的な誤差で、日を変えても消えません。
- ⑶ 回数を増やして平均すれば、測るたびの上下も10 mmHg低い偏りもともに打ち消される。一定方向の偏りは平均しても打ち消されません。装置の校正などで直す必要があります。
- ⑷ 測るたびの上下は回数を増やして平均すると小さくなるが、10 mmHg低い偏りは平均しても残る。偶然の誤差は平均で打ち消し合いますが、一定方向にずれる系統的な誤差は回数を増やしても減りません。
- ⑸ 測るたびの上下は装置の偏りが原因なので、校正をすれば上下も完全になくなる。測るたびの上下は偶然の誤差で、校正で一定の偏りを直しても、ばらつきは残ります。
解説
測るたびの上下は平均すると小さくなりますが、一定方向の偏りは平均しても残ります。測定の誤差には、測るたびに上下にばらつく偶然の誤差と、いつも同じ方向にずれる系統的な誤差があります。偶然の誤差は回数を増やして平均すると打ち消し合って小さくなりますが、系統的な誤差は何回測っても残るため、装置の校正や測り方の見直しで取り除く必要があります。
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