80歳の男性。心不全で入院し、明日退院する予定である。退院後は、新しく加わった利…
80歳の男性。心不全で入院し、明日退院する予定である。退院後は、新しく加わった利尿薬を含む4種類の薬、毎朝の体重測定、塩分と水分の制限、受診の目安となる症状について守る必要がある。男性は説明を聞いて理解できるが、もの覚えが悪くなったと自分で話している。退院時の説明の仕方として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 注意点を一度に詳しく説明し、質問がないことを確かめてから説明を終える。一度に多くを伝えると覚えきれません。質問がないことは理解した証拠にはなりません。
- ⑵ 大事なことから順に区切って伝え、要点を大きな字で書いた紙を渡して一緒に読む。伝える量を区切り、書いたものを残すと、記憶に頼らず家でも確かめられます。
- ⑶ 専門的な内容は本人には難しいので、注意点は家族に伝えて本人への説明は省く。本人は説明を理解できます。自分で守る事柄であり、本人に伝えることが基本です。
- ⑷ 病名と薬の正式な名前を正確に覚えてもらうため、医学用語のまま繰り返し伝える。医学用語は理解の妨げになります。日常の言葉で伝え、行動に結びつくようにします。
- ⑸ 退院後の最初の外来でまとめて説明することにし、退院時の説明は簡単にすませる。退院直後から守るべきことがあるため、外来まで待つと心不全の悪化を招くおそれがあります。
解説
大事なことから区切って伝え、要点を書いた紙を渡して一緒に読むのが適切です。高齢の患者に多くの注意点を一度に伝えると、覚えきれずに抜け落ちやすくなります。優先順位の高いことから少しずつ伝え、大きな字で書いた紙を渡しておけば、自宅でも見返すことができます。医学用語は避け、日常の言葉で説明します。本人が理解できる場合は、家族だけに伝えるのではなく本人に伝えることが基本です。
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