72歳の男性。数日前からの腹痛で、娘に付き添われて初診外来を受診した。男性は耳が…
72歳の男性。数日前からの腹痛で、娘に付き添われて初診外来を受診した。男性は耳がよく聞こえ、受け答えもしっかりしている。医師が受診の理由を尋ねると、男性が話す前に娘が「父は我慢強いので代わりに説明します」と話し始めた。医師の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 娘には診察室の外で待ってもらい、男性ひとりから話を聞くことにする。付き添いの家族を一方的に退室させる必要はありません。本人の希望を確かめずに分けるのは適切でありません。
- ⑵ 娘と男性の話の食い違いを確かめるため、2人に同時に経過を話してもらう。2人に同時に話させると、本人の話が家族の話に埋もれてしまいます。
- ⑶ 娘に礼を述べたうえで、まず男性本人に向き合って症状を話してもらい、補足を娘に頼む。判断能力のある患者からは、まず本人に話を聞きます。家族の情報は補足として活用します。
- ⑷ 娘のほうが要領よく説明できると考え、そのまま娘から症状の経過を聞き取る。本人が話せる状態なのに家族からだけ聞くと、本人の感じている症状や考えが伝わりません。
- ⑸ あらかじめ用意した質問票を男性に渡し、待合室で記入を終えてから診察室に戻ってもらう。質問票は補助の手段です。面接を中断して記入させても、本人から話を聞く機会は失われたままです。
解説
まず男性本人に向き合って話を聞き、娘には補足を頼むのが適切です。判断能力があり、話すこともできる患者の医療面接では、症状や心配ごとを本人の言葉で聞くことが基本です。付き添いの家族は、本人が気づいていないことや経過の補足など、貴重な情報を持っていることがあります。家族を退室させる必要はなく、礼を述べて役割を伝えたうえで、本人中心に面接を進めます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。