ある病院が、脳梗塞で入院した患者のうち、入院から3日以内にリハビリテーションを始…
ある病院が、脳梗塞で入院した患者のうち、入院から3日以内にリハビリテーションを始めた患者の割合を毎月集計し、院内で共有することにした。割合が低い月には、その原因を話し合って手順を見直している。この取り組みの主な目的として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 重症の患者を受け入れないようにして、集計の数値を見かけ上よくする。数値をよく見せるために患者を選ぶのは、指標の目的に反する不適切な行為です。
- ⑵ 医療事故が起きたときに、病院に過失がなかったことを裁判で示す。この集計は事故への備えではなく、日々の診療の質を確かめて改善するためのものです。
- ⑶ リハビリテーションを早く始めた医師を評価し、給与の額に差をつける。指標は個人を処罰したり報酬に差をつけたりするためではなく、仕組みの改善に使うものです。
- ⑷ 診療の進め方が適切かを数値でとらえ、改善につなげて医療の質を高める。診療の過程を指標として測り、結果をもとに手順を見直すことは、医療の質を継続的に高める取り組みです。
- ⑸ 入院期間を延ばして、病院が受け取る診療報酬を増やせるようにする。早期のリハビリテーションは入院期間の短縮にもつながります。収入を増やすことが目的ではありません。
解説
診療の進め方が適切かを数値でとらえ、改善につなげて医療の質を高めることが目的です。脳梗塞の患者に早くリハビリテーションを始めることは、回復を助ける大切な診療の過程です。その実施割合を指標として定期的に測り、低いときに原因を探って手順を見直すことで、医療の質を継続的に高められます。指標は個人の評価や処罰のためのものではなく、患者を選んで数値を見かけ上よくすることも目的に反します。
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