32歳の女性。バセドウ病でチアマゾールを内服し始めて6週後、39℃の発熱と強いの…
32歳の女性。バセドウ病でチアマゾールを内服し始めて6週後、39℃の発熱と強いのどの痛みが出た。白血球数は1,200/μLで、好中球は100/μLと著しく少ない。対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 好中球を増やすため、ヨウ素を多く含む食品をとってもらう。ヨウ素の摂取は好中球を増やしません。
- ⑵ 甲状腺の働きを抑えるため、チアマゾールの量を増やす。増量すると無顆粒球症が悪化し、重い感染で命にかかわります。
- ⑶ かぜによるのどの痛みとして、解熱薬を処方して帰宅させる。好中球が著しく少ない状態の発熱は、重い感染症として扱う必要があります。
- ⑷ チアマゾールを直ちに中止し、感染に対する治療を行う。抗甲状腺薬による無顆粒球症で、原因薬を直ちに中止し、感染を治療します。
- ⑸ 同じ働きの別の抗甲状腺薬に切り替えて、すぐに服薬を続ける。抗甲状腺薬どうしで無顆粒球症が起こることがあり、すぐに切り替えるのは危険です。
解説
チアマゾールを直ちに中止し、感染に対する治療を行うのが最も適切です。抗甲状腺薬はまれに好中球が著しく減る無顆粒球症を起こし、服用を始めて数か月以内に多くみられます。発熱やのどの痛みが出たらすぐに服薬をやめて受診するよう、前もって伝えておくことが大切です。好中球が回復するまで感染に注意して治療し、甲状腺の治療は放射性ヨウ素や手術など別の方法を検討します。
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