60歳の男性。C型肝炎による肝硬変で通院している。これまで吐血や下血はない。定期…
60歳の男性。C型肝炎による肝硬変で通院している。これまで吐血や下血はない。定期の上部消化管内視鏡検査で、食道に太く盛り上がった静脈瘤があり、表面に赤い斑点がみられた。この時点で検討する対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 静脈瘤を小さくするため、輸液を大量に入れて血液を薄める。輸液を増やすと門脈の圧が上がり、出血の危険が高まります。
- ⑵ 食道を広げるため、食道の手術で胃と食道をつなぎ直す。静脈瘤の予防として、大きな手術を最初に行うことはありません。
- ⑶ 出血していないので、次に吐血したときに治療を考える。静脈瘤の出血は命にかかわるため、危険の高い静脈瘤は出血前に治療します。
- ⑷ 肝臓を守るため、血液を固まりにくくする薬を飲み始める。抗凝固薬は出血の危険を高めます。
- ⑸ 出血前に内視鏡で予防的に治療する。太く赤い斑点のある静脈瘤は出血の危険が高く、出血前に内視鏡での予防的な治療を検討します。
解説
出血する前に、内視鏡で静脈瘤をしばるなどの予防的な治療を行うのが最も適切です。肝硬変で門脈の圧が上がると、食道の静脈が迂回路となって太くなります。太く盛り上がり、表面に赤い斑点のある静脈瘤は、破れて大出血を起こす危険が高いため、出血する前に内視鏡で輪ゴムをかけてしばる治療などを行います。門脈の圧を下げる薬を使うこともあります。
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