26歳の女性。半年前から血圧が高く、2種類の降圧薬でも下がらない。腹部の診察で、…
26歳の女性。半年前から血圧が高く、2種類の降圧薬でも下がらない。腹部の診察で、へその横に血管の雑音を聴く。血漿レニン活性が高い。アンジオテンシン変換酵素阻害薬を始めたところ、2週後に血清クレアチニンが大きく上がった。最も考えられる高血圧の原因はどれか。
- ⑴ 腎動脈が狭まり、レニンが多く出ている。若い女性の治りにくい高血圧、腹部の血管雑音、高レニン、阻害薬での腎機能悪化は腎血管性高血圧を示します。
- ⑵ 食塩をとりすぎたことによる本態性高血圧である。若い人の治りにくい高血圧で、血管雑音や阻害薬での腎機能悪化があり、二次性を考えます。
- ⑶ 副腎の髄質の腫瘍から、発作的にカテコールアミンが出ている。褐色細胞腫では発作的な頭痛や動悸、発汗が特徴で、腹部の血管雑音は典型ではありません。
- ⑷ 下垂体の腫瘍から、成長ホルモンが過剰に出ている。成長ホルモンの過剰では手足や顔の変化が目立ちます。
- ⑸ 副腎の腫瘍から、ナトリウムをためるホルモンが多く出ている。原発性アルドステロン症ではレニンは低くなります。本例はレニンが高値です。
解説
腎臓に向かう動脈が狭くなり、腎臓が血圧を上げる物質を多く出している腎血管性高血圧が最も考えられます。腎動脈が狭くなると、腎臓は血流が足りないと感じてレニンを多く出し、血圧が上がります。若い女性では動脈の壁が筋肉の異常で狭くなる線維筋性異形成が原因になることがあります。狭窄のある腎臓はアンジオテンシンⅡの働きで血流を保っているため、その阻害薬で腎機能が急に悪化します。
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