12歳の男子。野球の練習中、打球が左の胸に当たった直後に倒れた。駆けつけたコーチ…
12歳の男子。野球の練習中、打球が左の胸に当たった直後に倒れた。駆けつけたコーチが呼びかけても反応がなく、普段どおりの呼吸がない。胸の骨折や出血は見当たらない。この時点で最も重要な対応はどれか。
- ⑴ 胸の打撲なので冷やして安静にし、意識が戻るのを待つ。反応も呼吸もない状態で待つと、救命の機会を失います。
- ⑵ 頭を打った可能性があるので、首を固定するまで何もしない。心停止では、心肺蘇生を遅らせてはいけません。
- ⑶ 意識を戻すため、顔に冷たい水をかけて強く呼びかけ続ける。呼びかけだけでは心停止は治りません。直ちに心肺蘇生を始めます。
- ⑷ 胸の骨折を確かめるため、病院でエックス線写真を撮るまで動かさない。検査を待つ間に心停止が続き、救命できなくなります。
- ⑸ ただちに胸骨圧迫を始め、AEDを使って電気ショックを行う。胸に衝撃を受けた直後の心停止は心室細動によることが多く、早い胸骨圧迫とAEDで救命が期待できます。
解説
ただちに胸骨圧迫を始め、AEDを使って電気ショックを行うのが最も重要です。胸部に野球のボールなどが当たった衝撃が、心臓の拍動の特定のタイミングに重なると、骨折や心臓の損傷がなくても心室細動が起こることがあります。これを心臓振盪といい、子どもや若い人のスポーツ中に起こりやすくなります。早く胸骨圧迫を行い、AEDで電気ショックを与えれば救命できる可能性が高いため、迷わず心肺蘇生を始めます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。