4歳の男児。両耳の高度の感音難聴があり、補聴器を両耳に付けて1年以上言葉の訓練を…
4歳の男児。両耳の高度の感音難聴があり、補聴器を両耳に付けて1年以上言葉の訓練を続けたが、言葉の理解と発語がほとんど進まなかった。内耳の奥の聴神経は保たれていると考えられている。この男児に検討する治療として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 耳の穴を広げる手術で、音が入りやすくする。耳の穴の形は感音難聴の原因ではなく、広げても聞こえは改善しません。
- ⑵ 音を電気の信号に変えて聴神経を直接刺激する人工内耳補聴器で効果のない高度の感音難聴で、聴神経が保たれていれば、人工内耳で音の情報を伝えられます。
- ⑶ 言葉の訓練をやめ、聴力が自然に戻るのを待つ。高度の感音難聴が自然に戻ることは期待できず、言葉の発達には早い対応が大切です。
- ⑷ 鼓膜に小さな穴を開けて管を入れる手術鼓膜に管を入れるのは中耳に液体がたまる病気の治療で、感音難聴は改善しません。
- ⑸ 補聴器の音量を最大にして、さらに数年間使い続ける。補聴器で効果がない場合に音量を上げ続けても、言葉の発達の機会を逃すおそれがあります。
解説
内耳に電極を埋め込み、音を電気の信号に変えて聴神経を直接刺激する人工内耳が最も適切です。高度の感音難聴では、内耳の音を感じる細胞が働かないため、補聴器で音を大きくしても言葉として聞き取れないことがあります。人工内耳は、体外の装置で音を電気信号に変え、内耳に埋め込んだ電極から聴神経を刺激して音の情報を脳に伝えます。言葉の発達のためには、適応があれば早い時期に行うことが勧められます。
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