1歳6か月の男児。生まれてから母乳だけで育ち、離乳食はあまり食べていない。日光に…
1歳6か月の男児。生まれてから母乳だけで育ち、離乳食はあまり食べていない。日光にはほとんど当たらない生活をしている。最近、両脚が外側に弯曲してO脚が目立ち、歩き方がぎこちない。手首の骨の端が太く触れる。血清カルシウムはやや低く、アルカリホスファターゼが高い。この男児で不足していると最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 夜盲症の原因となるビタミンAビタミンAの不足では暗い所で見えにくくなり、骨の弯曲は起こりません。
- ⑵ 腸からのカルシウムの吸収を助けるビタミンDビタミンDが不足すると骨にカルシウムが沈着しにくくなり、骨が軟らかくなって脚の弯曲などが起こります。
- ⑶ 赤血球を作るのに必要な鉄鉄の不足では貧血が起こり、骨の弯曲は起こりません。
- ⑷ 出血を止める凝固因子の合成に必要なビタミンKビタミンKの不足では出血しやすくなり、骨の弯曲の原因にはなりません。
- ⑸ 歯ぐきからの出血の原因となるビタミンCビタミンCの不足では歯ぐきの出血や皮下出血が起こり、脚の弯曲とは異なります。
解説
不足していると考えられるのは、腸からのカルシウムの吸収を助けるビタミンDです。ビタミンDは日光を浴びることで皮膚で作られ、食事からもとられます。母乳だけで育ち、日光にあまり当たらない子どもでは不足しやすく、骨にカルシウムが沈着しにくくなって骨が軟らかくなります。O脚、手首の骨の端の膨らみ、アルカリホスファターゼの上昇がみられ、これをくる病といいます。
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