24歳の男性。1か月前から疲れやすく、階段で息切れがする。歯を磨くと歯ぐきから出…
24歳の男性。1か月前から疲れやすく、階段で息切れがする。歯を磨くと歯ぐきから出血し、すねに小さな点状の出血がある。最近、熱を出すことが増えた。肝臓と脾臓は触れず、リンパ節の腫れもない。白血球数2,100/μL、ヘモグロビン7.8 g/dL、血小板数1.8万/μLで、末梢血に異常な細胞はみられない。骨髄の検査では、血液を作る細胞が著しく少なく、脂肪に置き換わっている。最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 骨髄で血液のもとになる細胞が減り、すべての血球が作られにくくなっている。汎血球減少に加え、骨髄の細胞が少なく脂肪に置き換わっているのは再生不良性貧血の所見です。
- ⑵ 鉄が不足して、赤血球が小さく作られにくくなっている。鉄の不足では赤血球が主に減り、白血球と血小板がそろって減ることはありません。
- ⑶ 脾臓が大きく腫れて、血球が脾臓にため込まれて壊されている。脾臓は触れず、骨髄の細胞が少ないことは脾臓の病気では説明できません。
- ⑷ 骨髄で未熟な白血球が増え続け、正常な血球を作る場所が奪われている。白血病では骨髄に未熟な細胞が増え、末梢血にも異常な細胞が出ます。骨髄の細胞はむしろ多くなります。
- ⑸ 血小板に対する抗体ができ、血小板が壊されている。免疫による血小板の減少では、白血球と赤血球は保たれ、骨髄の巨核球はむしろ増えます。
解説
骨髄で血液のもとになる細胞が減り、すべての血球が作られにくくなっている再生不良性貧血が最も考えられます。赤血球の減少による息切れ、白血球の減少による発熱、血小板の減少による出血がそろっています。末梢血に異常な細胞がなく、脾臓の腫れもなく、骨髄では血液を作る細胞が著しく少なく脂肪に置き換わっている点が、白血病などとの違いです。免疫を抑える治療や造血幹細胞移植で治療します。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。